外用薬の効果的な治療法

外用薬の種類

疥癬の治療に用いられる外用薬(塗り薬)は、主に「ステロイド(軟膏)」と「ビタミンD3軟膏」の2種類があります。
症状がある間はステロイドとビタミンD3軟膏を用いて、しっかり治療してください。
ステロイドとビタミンD3軟膏の効果や副作用は以下の表にまとめましたので、ご覧ください。

外用薬の種類と効果・副作用

種類 効果 副作用
ステロイド 皮膚の炎症を抑える。かゆみを抑える効果もある。効果は早期に現れる。 長期間の使用で、皮膚が薄くなる・毛細血管が広がることも
ビタミンD3軟膏 皮膚の細胞の異常な増殖を防ぐ。比較的ゆっくり効果が現れる。 ヒリヒリと肌が焼け付く感覚を覚えることもある。

※「ステロイドはあぶない薬」というのは間違った認識です。
ステロイドは医師の処方に従って使用すれば、非常に有効な薬で、副作用もコントロールできます。
ステロイドには5段階のランク(強さ)があり、部位や症状によって使い分けます。
正しい量を正しい場所に使用するためにも、皮膚科専門医と相談して決めましょう。

塗るときの注意点

塗るときの注意点

医師に指示された適正な量を適正な場所に塗ることが肝心です。勝手に量を増やしたり、別の場所に塗ったりすると、思わぬ副作用や症状が出る可能性があります。

塗るタイミングとしては、入浴後が良いでしょう。その際、軟膏をこすってすりこまないように注意が必要です。

何らかの副作用が現れたときは迷わず医師に相談してください。

良くなってきたら

良くなってきたらビタミンD3軟膏でなるべく維持をしましょう。
外用薬も多様化してきており、軟膏だけでなくローションタイプやクリームタイプの外用薬も開発されています。
乾燥しやすいひじやひざには軟膏を、軟膏が塗りにくい頭皮はローションを、部位や症状に合わせて使用する外用薬を変えるという手法もあります。
今はシャンプータイプの外用もあるので、あわせて担当医師に聞いてみるのも良いでしょう。

乾癬で気になっている方は一度受診されることをお勧めします。
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