乾癬の原因

乾癬の原因について

実は、乾癬のはっきりした原因は不明です。
「乾癬にかかりやすい人」がもつ遺伝的な要素があることは解っているものの、なぜ発症に至るのかは解明されていません。
「乾癬になりやすい体質」の人が、「ストレスや病気など」をきっかけに「発症する可能性がある」と考えられています。

原因となるメカニズム

皮膚は本来、紫外線やウイルスなどの侵入を防ぐバリアのような役割を担っています。

表皮細胞(皮膚の細胞)の一生

表皮細胞(皮膚の細胞)の一生

  • ① 皮膚の奥底にある「基底層」と呼ばれるところで誕生
  • ② 新しくできた細胞に押され、徐々に皮膚の外側へ。
  • ③ 角層(皮膚の一番外側)に到着。お馴染みの「角質」という硬めの細胞に。
  • ④ 最後は角質がはがれ落ちる。①~④は約28~45日の周期で繰り返される。

上記のライフサイクルが通常の皮膚の状態です。
しかし、何らかの理由でこの表皮のライフサイクルが亢進(必要以上に活発になること)してくると、
角質が積み重なり厚くなった表皮から様々な炎症物質が分泌されることで症状が出るのです。

関係のある病気・季節など

関係のある病気・季節など

乾癬が、悪化したり発症しやすくなったりする病気はあると言われています。
例えば、メタボ(メタボリックシンドローム:内臓脂肪症候群)は関連があると指摘されています。

内臓脂肪が増えると、皮膚に炎症を起こす作用のある物質が体内で増えてしまいます。結果、乾癬が促進されてしまうという仕組みです。

また、乾癬は日光にあたると症状が軽くなる傾向があります。なので、言い換えれば日照時間の少ない冬は、症状が悪化しやすい季節とも言えます。 他にも、内服中の薬剤が原因で(特に血圧の薬)あったり、風邪などの感染症をきっかけに発症することもあります。

乾癬で気になっている方は一度受診されることをお勧めします。
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